神を信じることは非科学的か?
神を信じる信仰について、多くの人々が抱いている誤解を3つ取り上げます。あなたも誤解していませんか?
「科学者は神を信じたりしないので神など存在しない」
これは単純な間違いです。ある統計※1によると、1901年から2000年までのノーベル賞受賞者の中でクリスチャンまたはキリスト教的背景を持つ人の占める割合は、ノーベル化学賞では72.5%、物理学賞では65.3%、医学賞では62%、平和賞では78.3%です。また、ガリレオ、ケプラー、パスカル、ニュートン、ファラデーなどの偉大な科学の先駆者たちは、神を堅く信じていましたし、現代でも人格的な創造主である神を信じている科学者は多くいます。実のところ、神を信じる人の割合は、科学者でない人々よりも、科学者の方が高いのです。
「科学はすべての疑問に答えることができるので神は不要だ」
これも間違いです。科学はこの宇宙や物質の仕組みや法則を説明しようと試みます。答えが出ることもあれば、せいぜい仮説しか立てられない場合も多々あります。しかし、たとえ答えを出し、実験によって証明することができても、この世界にある秩序正しい仕組みや法則が、なぜ存在するのかを答えることはできません。例えば、あなたが美味しいケーキを作ったとします。科学者はケーキの材料や成分について色々と分析し、作り方も説明できるでしょう。しかし、そもそもあなたが何のためにそのケーキを焼いたのかはわかりません。その答えを知っているのは、あなただけです。科学がすべての疑問に答えてくれるわけではありません。
「宗教が争いや戦争のもとになっているので神を信じるべきではない」
これはかなり偏見を持った意見です。宗教が戦争の一因になっている場合は確かにありますが、いつもそうではありません。例えば、日清戦争、日露戦争、日中戦争、第1次世界大戦、第2次世界大戦は宗教とは無関係です。見方を変えるなら、宗教が原因でなくてもいつでも戦争は起きているのです。時々聞く言葉ですが、一神教の神を信じることが戦争の原因であって、日本のように多神教や無宗教の国は戦争を起こさないというのは、正しいデータに基づいておらず、事実ではありません。
人生の重大問題
1960年度のノーベル生理学・医学賞を受賞したピーター・メダワーはこう述べています。
私の心の中にはこのような問いがある。
万物はどのように始まったのか?
私たちがここに存在するのはなぜか?
生きる意味は何なのか?
宇宙の創造者であり、人間の造り主である神は、この問題を正面から取り上げ、人類に明確な答えを与えておられます。その神からの回答が聖書です。
聖書の神は人格を持った神であり、あなたの人生に目的を持ち、あなたを個人的に愛しておられます。しかし問題は人間の側にあります。多くの人々が、宇宙と自らの創造主である神を認めず、神の定めたルールに従って生きることを拒み、自分の欲望に従って生きているのです。聖書はこれを罪と断じています。神は全宇宙の審判者として、神の権威とルールに従わない人々を必ず罰します。それは死後に永遠の地獄において執行されます。
しかし神は、人間を救うために、イエス・キリストを送ってくださいました。神のもとから来られたキリストが、全人類の犯した罪のために十字架で身代わりに死んでくださり、三日目に復活してくださいました。キリストの死と復活とは、あなたが信じるか信じないかに関わりなく、実際に起こった歴史的事実なのです。それゆえ、だれでも自分の罪を認
め、イエス・キリストを信じるなら、罪のゆるしと永遠のいのちが与えられるのです。
神は、実に、そのひとり子(キリスト)をお与えになったほどに世を愛された。それは御子(キリスト)を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
(ヨハネの福音書3章16節)
ぜひ、イエス・キリストを信じ受け入れる方となってください。
※1 List of Christian Nobel laureates (Wikipedia)